以下で説明していきます。
お正月のお餅はどこで買う?作る?
和菓子屋の私が調べた結果、
のし餅1㎏が1枚と、 3号(約500g)のお供え餅が
セットで購入されており、一番人気でダントツの需要です!
私の店を含め、おそらく、どこの和菓子屋も、ネット販売もそうだと思います。
では、お餅はどう入手すれば得策と言えるのでしょうか?
それぞれのケースで説明していきます!
(餅屋さん、和菓子屋の場合)
1㎏ のし餅 1枚 1500円前後
3号(500g程度)お供え餅 1セット 1150円前後
味 ★★★★★ 価格 ★★
サービス ★★★★★ 日持ち ★★
見た目 ★★★★★
やはり味、品質は一番最高です!
のし餅の購入者には、カットしてくれるサービスあります。
お供え餅の購入者には、カビ止めシール付き、更に
餅が硬くなってしまったら、搗きなおしのサービスがあるお店もあります!
デメリットは、やや価格が高い。
予約&並ばないと買えない場合や、売り切れの場合があるので注意!
(サ〇ウの鏡餅)
約3号 お供え餅(500g程度) 1セット(装飾付き) 1700円~2200円
味 ★★★ 価格 ★
サービス ★★★★ 日持ち ★★★★★
見た目 ★★★★
メーカーなのにもち米100%、添加物不使用。
無加菌包装技術+加熱殺菌していない=餅の本来の風味を味える。+長期保存可能。
しかも、ネットやスーパーで手軽に買えて、装飾や個包装で使い勝手抜群!
デメリットは、値段が高い&和菓子屋、餅屋の味には勝てない。
それでも和菓子屋の脅威となる存在です。
(家で作る場合)
もち米1㎏ 660円 のし餅1枚 + 3号お供え餅 1セット(約2700円分)
味 ★★★★ 価格 ★★★★★★
サービス ★ 日持ち ★★
見た目 技術次第
和菓子屋泣かせのコストパフォーマンス!
原材料はもち米のみ。和菓子屋の高い技術料が浮きます。
餅つき道具、ノウハウがあれば、和菓子屋を同レベルかそれ以上出せます。
田舎の家のおばあちゃんが作っているお餅は、売れるレベル美味しさで、
和菓子屋と互角です。
本物を食べたい人、忙しい人、失敗したくない人は
お金を出してでも、和菓子屋や餅屋さん、スーパーのお餅を購入します。
もちろん好みがあるので、人それぞれです。
もち米の種類、店によって、値段・味・特色が違うので一概に言えませんが、
ほとんどの場合、家で作るのが一番メリットがあります。
なぜ、お餅を家で作るとメリットが受けれれるの?
理由と、メリットを説明します。
以上が大きいメリットだと思います。
また、年末年始に、家族揃って、
餅作りをすると楽しいですよ!
一家団欒のひと時を楽しめたり、思い出になったり、
他にもメリットはたくさんあると思います。
デメリットは、もち米を購入したり、道具の準備、少し手間がかかるだけです。
のし餅・お供え餅を家で作ろう!
餅の搗き方で大きく仕上がりが変わる。
杵で搗くのと、ミキサーで混ぜるのでは根本的に作り方が違います。
圧倒的におすすめは、杵搗きの方法。
もち米の分子の細胞膜を破壊しない。
粘りとコシの絶妙なバランスを生むには、
昔ながらの杵搗きの方法しかないと思います。
杵と臼で搗くタイプ(落下式)
美味しい大福などが売れている店は、間違いなく
ほぼこれ。本物の餅が出来ます♪
しかし、手間と場所、時間もかかります。
何よりも技術がいる。
ミキサータイプの餅つき機。
家電量販店にもあります。
誰でも手軽にお餅が作れます♪
しかし、米の組織をほぼ完全に破壊してしまう
ため、杵搗きのお餅には、遠く及びません。
この記事、もちの搗き方は下記の和菓子の参考になります↓
レシピ
もち米 1000g (約1500g分の餅が出来ます。)
片栗粉 適量 (手粉や木の板につける用の粉です。)
※ 米の量は家庭の炊飯器・蒸し器に合わせて調整してください。
作り方
- もち米を水洗いして、水に3~4時間漬ける。
★ 室温で3~4時間で浸透します。それ以上は風味の損失。 - ザルにあげて、水を切って、蒸す。or 炊く。
★ 蒸す場合は強火で40分。
★ 炊く場合はおこわモードで炊く。(水は目盛より少な目、80%くらい?)
目盛通り行うとべちゃくちゃになる傾向があるので注意! - 蒸した・炊いた米が軽く手で潰れるくらいになればOK!硬い芯がなければOK!
- 蒸し上がったら、臼や容器にいれ、搗く。
慣れている場合は、搗く前に冷まして、調整する。
★ 臼の場合は、手水を使いながら搗く。
★ ミキサーは水の量と回す時間に注意。
水が多く、回す時間が長いと、べちゃくちゃする。 - 好みの固さに仕上げる。
お供え餅はのし餅よりやや硬め・水分少な目に搗き上げるとよい! - 片栗粉を敷いた台や、板に餅を乗せて、
片栗粉手粉にして、切り分けて、成形する。
お供え餅の大きさ表は↓にあります! - お供え餅(鏡餅)は成形したら、閉じ口に粉をかけてひっくり返す。
木の板に乗せて、扇風機や風に当てて、ダレるのを防ぐ。
★ 成形したら、触らないこと。 - のし餅は、のし込み板(のし餅専用の型板)を使用。なくてもよい。
四角に成形する。
四角に成形したら、のし込み板に餅をいれて、四隅まできっちり餅を広げる。
★ 片栗粉はくっつかないようにしっかりとつけるが、ある程度、餅が冷めてきたら、
刷毛で払うこと(カビが生えづらくなる) - 冷まして、仕上げる。
のし餅は、数時間後に包丁でカットできる塩梅になります。
お供え餅の大きさって?何号って呼ぶけど、あれは何?
お供え餅(鏡餅)は何号と呼ぶことで、大きさを分けています。
店ごとに多少の違いはありますが、ほぼこんな感じに分けられています。
号ごとに、作り方にポイントがあります!
※ 台=お供え餅の下のやつ。 星を乗せる下の土台。
※ 星=お供え餅の上のやつ。 台の上に乗せる餅。
号表示 | 米升目 | 重さ(g) | 台・星の重さ(g) |
1号 | 1合 | 180g | 126・54 |
2号 | 2合 | 360g | 252・108 |
3号 | 3合 | 540g 一番売れている!?サイズです! | 378・162 |
4号 | 5合 | 900g | 630・270 |
5号 | 1升 | 1800g 誕生餅の重さです! | 1080・720 |
6号 | 1升5合 | 2700g | 1620・1080 |
7号 | 3升 | 5400g | 3240・2160 |
8号 | 4升5合 | 8100g | 4860・3240 |
10号 | 1斗 | 18000g | 10800・7200 |
不明 | 不明 | 700000g 栃木の安住神社のお供え餅。 | 420000・280000? |
そもそも、お供え餅とは?
丸く平たく、鏡のようにして、神に供える(鏡餅)。
円満にして、清浄潔白な心を表す。
2つ重ねるのは、福徳を重ねる事を願っている。(2つ重ねたものを人重ねと呼ぶ。)
鏡餅の起源は、明確ではない。
一説には、八咫の鏡を始めとして、鏡は日本人を尊重するものであり、
神社を始めとして、民間でも昔から正月や五節句に鏡を神代に祀っている。
その鏡に似せて作ったのが始まりと言われている。
それは平安時代から続いている。
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