知らないと損する!米農家×米粉企業が考案!劇的に美味しくなるお米の炊き方。

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餡の職人が作ったとても美味しい餡です。 あんこまんもおすすめです!

もっと詳しく!和菓子学



毎日のように、食べる「お米のごはん」。

どうせなら、より美味しい「ごはん」食べたいですよね?




「いやいや、象さんと虎さんの炊飯器でもう十分。」

「良い米買って、研いで、炊けばだいたい同じでしょ?」

「どうせ時間かかるんじゃない?」


色んな意見があると思います。

結論

「毎日やるのは面倒くさいけど、時間があって、美味しく食べたい時はやった方がいい炊き方」

「農家が何通りも試行錯誤して、企業や職人が認めた科学的にも美味しい炊き方」



根拠となる理由

私の友人「米農家兼和菓子職人」が

毎年の出荷時の米の品質チェックに、

米の状態にあわせた「米の炊き方」を数百パターン試しています。


米友人「あっ、これは、だいたいどんな状態でも、この炊き方がうまいな。」


米友人「よし、米粉の製粉会社に提案して、科学的に分析してもらおう!」


米会社「これ、ええな!。全国の講義の時に、みんなに教えたろ」


日本料理店「この方法、採用します!」

って感じです。(笑)

なぜ、うまくなるか科学的に分析したレポートも書いていきます!





色んな炊き方の情報や、個人の好みがありますが、

私が一番美味しいと思った方法です。

「こんなやり方もあるんだー」という緩いスタンスで見て下さい。






今回は、お米についての解説と

米のスペシャリスト達が考える「美味しいお米の炊き方」
について紹介します!




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米の炊き方

美味しさポイント! これで美味しく炊けない人0人説 

・美味しい水を吸水させること。(米と水の産地を合わすのが最高
・炊く前に、手早く、傷つけずに米のぬかを綺麗に取りのぞくこと。
・美味しさ成分、でんぷん質を流失させない。

使用するもの
・土鍋
・軟水の美味しい冷たい水
・好きな米
 (今回は 秋田県産 あきたこまち使用。)


  1. を軟水の美味しい冷たい水で、
    ボールの中で5秒~10秒で手早く優しく研ぐ。(水を全部変えて3回洗う)

    水はザルなどで米を傷つけないように完全に全部変えて下さい。
    米を傷つけないように、米の表面についているゴミやぬか(たんぱく質)を削り取り、
    綺麗に洗い流す

    3回とも水を完全に切らずに、研ぎ汁のなかで研ぐとぬか臭さが残る。



    ★最初の研ぐ工程で、米が一番水を吸水する。なので水は美味しい方が絶対いい!
    ★手早く水を変えることにより、ぬか臭さを米に吸い込ませないようにする。

    ★浅いボールで研ぐと、均一に研ぎやすい。炊飯器やザルだと米が傷つきやすい。

    ★冬場は、静電気により、ぬかの付着が強力なので洗いを+1回多くする。
    ★新米の場合は、やわらかく傷つきやすいにで水を多めにして洗う。







  2. を美味しい水で20分漬ける。
    ★ 新米は浸さずにすぐに炊けます。(米の品種・季節・状態で変動)
    ★ 長くつけすぎると、でんぷん質が流失してべたつく原因となります。





  3. を切り、土鍋に米と入れ、吸水した米と同量の水を加える。





  4. 沸騰するまで強火にかける。
    「はじめちょろちょろ」と呼ばれる段階。
    ★ 弱火で沸騰させると解釈できるが、加熱開始~沸騰までは短時間の方がよい。
      α化したデンプン質が水中へ溶けだすのを抑えるため。







  5. 沸騰したら、火をふきこぼれない程度に弱めて、10分煮る。
    「中パッパッ」と呼ばれる段階。沸騰させることが重要!
    ★ ふきこぼれると水中に溶けたデンプン、美味しさが失う。
      決してふきこぼしてはならない。







  6. さらに火を弱めて、7分くらい煮る。
    α化したデンプンは水溶性の為、水中に溶け出し、粘土が高いため、泡が保持される。
    この泡が保持するのに十分な水がなくなった時に、次の「蒸らし」の工程にいく



    おこげを作りたい時は、蒸らす前にいったん火を止め。強火に15~35秒火にかける。





  7. を止めて、10分間蒸らす。
    「赤子泣いても蓋とるな」と呼ばれる段階。
    炊き上げたら、必ず、木杓子で、すぐにほぐす。

    ★ 十分な蒸らしにより、米中心のデンプン質が消化吸収の良いものになる

    ★ 鍋の底から剥がすように、ほぐす。鍋底や米が空気に触れることにより、
      余分な水分を飛ばし、味が均一に、風味を損わずに保温できます。






いかがでしょうか?

「米のとぎ方は、拝み研ぎした方がいい」

「米は氷水から、じっくりと糖を形成させて炊いた方がベスト」

「蜂蜜や昆布水をいれると美味しいよ」

様々なやり方、人それぞれだと思います。


この方法も、とってもお勧めなので、

是非一度、試してみてはいかがでしょうか?






和菓子屋さん必見。米の吸水率・コツ水の計算

メリットが多い!意外と知らない、お米の旨さと歩留まりを最大にする方法
※ 赤飯など、固めの食感が好きな方はすこしコツ水を減らす。

和菓子屋では、ボイラーという水蒸気加熱で、もち米やうるち米を蒸します。

家庭での炊飯器や土鍋などの蒸し方とは違います。

米を最大限に吸水させ、美味しくふっくらと炊き上げる。

理論的には、米を十分吸水させた米であるなら、蒸らすことでα化できます。

しかし、浸漬させただけの水分で蒸しただけでは硬い米となり、

赤飯などは硬くて美味しくないし、搗いても米の粒子が残るので滑らかさに欠けます。

不足分の水分を補うには、コツ水が必要です




はじめに覚えておくべき、お米の最大重量。

はじめに、米の性質を理解しておく必要があります。

うるち米は水を最大に吸水すると、
もとの重量の2~2.2倍。
もち米は1.7~2倍 になります。
製造効率・歩留まりなどを考えるとこれが理想の重量です。



米を水に漬けただけでと、もとの1.4倍。約40%吸水します。


コツ水を打たない場合、蒸気で40分蒸すと、もとの1.65倍になります。


これらは、水温・米の状態で変動しますがだいたいこの数値です。

これらを理解した上で不足分の水分(コツ水)計算しましょう。


理論上と実際のやった結果。

(理論上の計算)うるち米の場合

うるち米 1000g (水に漬ける前)

 ↓ 1.4倍


水漬け後 1400g

↓ 1.65倍


蒸す(40分) 1650g
あと、450g~550g吸水可能


↓ 最終希望 2.1倍


蒸し上がり 最終希望目方 2100g


(コツ水の計算式)
最終希望目方 ー 40分蒸した予想目方 = 吸水可能なコツ水

実際の製造) もち米の場合
もち米  2000g (水に漬ける前)


↓ 1.42倍


水に漬けた後  2840g


↓ 1.49倍

蒸す20分後   2980g


↓ コツ水投入 900g


蒸し上がり40分後 4045g

4045g もとの2.025倍



美味しい水を吸水させて、いっぱいできて、さらに美味しく仕上がるので

メリットがいっぱい。

実際の和菓子製造で役立てたら嬉しいです。

和菓子屋さんが抑えてるポイント!上手に蒸すためのあれこれ

・蒸す米の量が多い時は、2回に分ける。
 蒸し器にいっぺんに大量にいれると、火が回らない。上下の間隔をあける。



・程よく、弱い蒸気で蒸さないと、1.6倍以上にならない。
 蒸気が強すぎると、底の部分だけがα化し、べたついてしまう。



・水に浸かりすぎている米を蒸すと、底の部分からべたつく。
 もち米は40%以上は吸わせない。1.4倍になってから1時間漬けるのが個人的にベスト!


・砂糖を加えないで、上手に米を蒸すと、
 もち米は 糖度50  うるち米は47~48になる。
 美味しいと呼ばれる米は糖度が高い傾向がある。


・熱によって、水分を吸水したもち米の透明感が全体的に出てくると、表面が乾きだすので
 そのときにコツ水をいれる。


・コツ水を回数が多すぎると、底の部分が軟らかく、べたつくので注意。
 結合水となってからは、それ以上は軟らかくならない。


・蒸気の質が大事。最初は100℃で強く、米は反応して膨張。
 そこからは、95℃以上で熟成させるとよい。


・上新粉を蒸す時は、水または熱湯で捏ねて蒸すが、どちらがよいかは、決められない。
 熱湯はα化しやすく、べたつく。50℃くらいが個人的ベスト!


・砂糖を加える場合は2度蒸しした方が、しっかりと浸透し、生地も綺麗に上がる。
 また、再加熱により日持ちの向上につながる。



 半蒸し(30%蒸し) → 成形 → 冷凍可能 → 再び蒸す。

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