数ある中から、このレシピを選んでいただき本当にありがとうございます!
このレシピは 隠すことなく、実際の店売りのレシピです。
宵ごね (前日に仕込み、翌日仕上げ) です。(生地が馴染み、安定します。)
特殊な材料 乾燥粉末の「麩の素」を使用します。
臼、搗き機が無くても、麺棒などで叩きまくればできます。
「さあ、和菓子屋が黙っていられなくほど、うまい「麩まんじゅう」を作っちゃいましょう!
麩まんじゅうとは
日本料理で使われている「お麩」。
麩 = 小麦粉に水+熱+撹拌で発生した粘り成分。(グルテン)
菓子作りなどで、このグルテンは発生させていけない厄介な奴ですが、
こいつをうまいこと利用した和菓子が「麩まんじゅう」です。
作り方は、生麩か、乾燥麩に水を加えた麩に、青海苔を加えます。
この生地で、餡を包む。
これを茹でて、笹の葉に巻いて仕上げたものが「麩まんじゅう」です。
各店で製法・見た目は異なりますが、ほとんどの場合がこの作り方だと思います。
口当たりや食感が苦手で、好き嫌いが分かれる 和菓子です。
この客層をどう取り込むのか和菓子屋の腕の見せ所でもあります。
暑い夏場に、ひんやりとして美味しい夏の和菓子の定番です。
店先に「麩まんじゅう」と書かれたのぼりをチラホラこの時期は目にします。
今回はこの夏の和菓子「麩饅頭」の紹介していきます。
そもそも、「麩」ってどんなものなの?
スーパーで売っている「ふわふわした、見た目も中身も軽そうなやつ」
だと思っていません?
実は「麩」は美・ダイエット・健康効果の無冠の帝王です。
このメリットを知っている女性に大人気。
・良質なたんぱく質が豊富。
・低カロリー、低脂肪。
・離乳食に使われるほどの消化の良さ、栄養価の抜群。
・鉄、亜鉛などのミネラルが凝縮されている。
低カロリーかつ植物性タンパク質をたっぷり、脂質やコレステロールはわずか1〜2%という、チート的な健康食品である。
この「麩」×「和菓子」がうまくコラボレーションした
食べても罪悪感0の菓子。
麩まんじゅうを作っていきましょう!
レシピ 約12個分
今回はネットや店で売っている「麩の素」を使用。扱いやすく、安価で、麩の魅力を引き出せます。
この乾燥粉末は、だいたい二等小麦粉から、麩質を抽出して作られております。
(生地)
麩の素 100g
もち粉 25g
美味しい水 115g
塩 6g
青海苔 5g
※ 青海苔で味付けですが、蓬も美味しいです!
※ 乾燥粉末の麩の素より生麩の方が、日持ちはしませんが美味しいです。
(中餡)
小豆並餡(こしあん) やや硬め
※ 硬めなのは茹でる作業で、軟らかくなりすぎない為
※大変だと思うので、餡は市販のものや和菓子屋さんで買ったものでOK。
だいたい1gあたり2円で買えます。
こだわって手作りしたい方はこちらの↓記事を参考にしてみてください
数ある他サイトのレシピの中から、選んで頂いて本当にありがとうございます。
このレシピは働いていた店のレシピや、既存のレシピを改良したものです。
すごい時短になったり、効率的ではないとところもあると思いますが、 それでもプロが実践していて、美味しくなる理論や科学を基に手間をかけております。
最新の情報ではないこともあるかもしれませんがご了承ください。 また、理論があっていれば、他サイトさんのレシピでもできますので、そちらでも構いません。
何より美味しい和菓子を皆さんに召し上がっていただけたら嬉しいです。
作り方 前日仕込み(宵ごね)
衛生上の問題から、特別な場合を除き工場に機器が持ち込み厳禁。
その為、画像や動画がないものが多く分かりにくくて、本当ごめんなさい。でも本気で解説していきます。
美味しくて、上質なものができると思います。
また、想像して考えて作る方が、菓子作りの楽しみであり、創造性や感性を磨くチャンスです。
是非、やってみてください。
- 麩の素と餅粉を合わせて、良く混ぜ、ふるいに通す。
★ 麩の素の小さい粒子が残るので、ここでふるって取り除く。
★ 麩の素だけでは足りない食感を餅粉で補う。 - ミキサーボールにいれて、フックかビーターで低速で水を徐々に加えていく。
★ 粘りを調整しながら行う。 - 滑らかになるまで低速で混ぜる。
★ だいたい滑らかになったらOK - ビニールに包み、冷蔵する。乾燥する環境の場合は+濡れ布巾で包む。
★ ビニールに薄ーくミズキリ(植物性油脂)を塗っておけばくっつかずに済む - 翌日、臼に移して、手水を少なめにして搗く。
★ 臼がない場合は、作業台に水を少しつけて生地を置いて、麺棒などで叩きまくる。 - 途中に食塩と青海苔を加え、さらに搗く。(飛び散らないように注意!)
色味が欲しい方は、ここで着色します。
★ 搗いて、全体が同じような軟らかさになったら、青海苔と食塩を加える。
加えた後に、搗くと飛び散ることがあるので、青海苔を生地で包んでから搗く。 - 水量と搗き方で、好みの固さに調整。搗き上げる。
★ ちなみに、私の場合は、餅つき機で合計160回くらい搗きます。
家庭では、麺棒で100回以上叩けば、だいたいOKです。
団子や大福の様にスピードが求められるわけではないのでゆっくりと好みの塩梅できる - 生地を25gに切り、20gの餡を包む。
(完全に閉じること!茹でる時に破けないように)
★ 手に付くようなら水を軽く手に付けて包む。水が多すぎると上手く包めない。
★ 包んだ後に、閉じ口を少し切りとる感じで、完全に閉じる。 - 片栗粉を表面に軽くまぶし、余分な粉は払い落とす。
★ 片栗粉をつけると、仕上がるがつるつるになる。つけすぎは口あたりが悪くなるので注意。 - 静かに沸騰している熱湯の鍋に静かに入れて、時々、混ぜながら茹でる。
★ 鍋底や、まんじゅう同士がくっつかないように、ときどき混ぜる。
★ ガンガン沸騰しているところにいれると肌理が粗くなる。
★ 勢いよく入れると、変形する。 - しばらくすると、浮き上がってくる。そこから5分くらい茹でる。
★ グルテンがα化させることが目的。
★ 熱湯が濁ってきたら、必ず湯を入れ替える。 - 5分経ったら、氷水にいれて急冷させて、しめる。
★ 氷水に入れると、一度浮き上がって沈む。これでOK! - ビニールを敷いた板か容器に取り出して、粗熱が抜いたら、笹の葉をまいて仕上げる。
★ 急激に冷ましすぎると表面が粗くなっていくので、粗熱を抜く程度でよい。
★ でも、冷やして食べても美味しいのでもっと冷ますのもあり。この辺は好み。
職人も通う「麩まんじゅう」の美味しい店
なんと、生麩の専門店が作る「麩まんじゅう」!
美味しくないはずがない。
日本で最高の京生麩と青海苔を使用した生地に
丹波大納言のこしあんの中餡が抜群な相性。
最高級の生麩の風味と青海苔の香り、つるんとっした心地よい食感。
一度は体験しておいた方がいいですよ。
日本各地のデパートやお取り寄せもできますが、
京都の錦店で買って、(本店では店売りはしていない。予約すればできる)
京の情緒を感じながら、ゆっくりと静かに食べるのが私は好きです。
京都の地物食材の豪華キャストを使用しながら、このお値段、神コスパです。
食わず嫌いの人も、好きな人も是非、食べてほしい一品です。
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