暑い夏に食べたくなる一品ですね。福井県では一年中冬でも食べられるほど愛されている品です。
水分が多い和菓子なので、美味しい水を使うことが大事です。
↓の記事では、水ようかんの美味しい名店を紹介しています。興味のある人は見てみてね♪
レシピ 羊羹舟一枚分 36㎝×18㎝×4.5㎝
〈配合〉
角寒天 2本分
水 1200g
グラニュー糖 200g
小豆並餡 1480g
塩 3g
上がり目方(正味) 2730g
事前に鍋の目方を計っておく。
寒天は一晩水に漬けておくこと。すぐに使おうとすると溶けない。すぐに使う場合は最低20分は漬けておくこと。
数ある他サイトのレシピの中から、選んで頂いて本当にありがとうございます。
このレシピは働いていた店のレシピや、既存のレシピを改良したものです。
すごい時短になったり、効率的ではないとところもあると思いますが、 それでもプロが実践していて、美味しくなる理論や科学を基に手間をかけております。 最新の情報ではないこともあるかもしれませんがご了承ください。
また、理論があっていれば、他サイトさんのレシピでもできますので、そちらでも構いません。 何より美味しい和菓子を皆さんに召し上がっていただけたら嬉しいです。
作り方
- 一晩、水に漬けた寒天を水洗いし、水を切り、鍋に入れて水を加え強火にかける。
※ 水が多すぎると、火にかける時間が長くなるため、寒天のコシが弱くなるので注意。 - 寒天が完全に溶けたら、グラニュー糖を加え、溶けたら餡を加える。
※ 寒天が溶けないうちに砂糖を加えると砂糖がとけないので注意 - 上がり目方2750gまで煮詰めて、火を止めてから塩を加える。
※ 酸が強いものと寒天が混ざると加水分解がおきて、固まらなくなるので、
火を止めて、上がり際に加える。レモン汁やフルーツを加えるときにも注意。 - 新しいボールに目の細かいふるいで漉す。
- ボールを水に浮かべて、ヘラなどでゆっくり混ぜる。
※底の部分から固まっていくので固まらないようにゆっくり最低限度の回数で混ぜる。
混ぜすぎると寒天のコシが抜けてしまう。 - 人肌まで冷めたら、羊羹舟または容器に流す。
※ 水羊羹は煮詰めが弱い。熱いうちに容器に流すと水と餡に分離してしまうので、
熱を抜いてから流す。 - 固まったら、取り出してお好みにサイズにカットして完成。
※ 夏場でも常温で固まります。凝固点40℃から固まり出します。
容器と水羊羹の間にヘラを差し込んで、少し離してあげると簡単にまな板などに落とせます。
職人のポイント
- 素材がシンプルなので美味しい水と餡を使ってください。美味しくなります。
- 上がり目方2750gよりも煮詰めてしまった場合は水を加えて少し煮詰めて下さい。
- Brix糖度 34~36位に該当します。 冷凍はできません。
冷凍するには糖度50以上で可能ですが、寒天を使うものにはお勧めしません。
ちょっとした知識
分離させないために葛粉を加える店もあります。
のど越しが良くなりますが、老化が早く日持ちしなくなります。食感が変わるので扱いには注意です。
寒天は40℃が凝固点で固まりだすので、寒天を溶かした後に大量に水や材料を加えて温度が下がると
寒天が固まり、溶けにくくなるので注意しましょう。
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