夏場に食べたくなる冷たい水羊羹。
みずみずしくて、すっきりとさわやかな甘さ、そしてやわらかい口当たりがたまらないですよね。
家庭でもできるように解説していきます!
※ 水羊羹ではなく、日持ちのするしっかりとした食感のある羊羹の作り方、
すっきりとつるんと美味しい水まんじゅうの作り方、
解説や知識はこちらの記事をご覧ください!↓
結論
餡と水を美味しいければ、最高のものができる!
菓子の大半が水分の為、美味しい水を使うことがとても大事。
工程も素材も少ないので、一つ一つが重要になる。
寒天の加熱時間をできるだけ、短く。
餡をしっかり加熱し、餡の粒子に砂糖を手早く結合させる。
数ある他サイトのレシピの中から、選んで頂いて本当にありがとうございます。
このレシピは働いていた店のレシピや、既存のレシピを改良したものです。
すごい時短になったり、効率的ではないとところもあると思いますが、 それでもプロが実践していて、美味しくなる理論や科学を基に手間をかけております。
最新の情報ではないこともあるかもしれませんがご了承ください。
また、理論があっていれば、他サイトさんのレシピでもできますので、そちらでも構いません。 美味しくて、添加物使わず、正しい和菓子を皆さんに召し上がっていただけたら嬉しいです
レシピ
〈羊羹舟一枚分(36㎝×18㎝×高さ3.6㎝)〉
糸寒天 18g
美味しい水 1300g
鬼ザラ糖 260g
小豆並餡 1900g
上がり目方 正味 3200g
プロが使用する寒天、凝固剤は長野県にある伊那食品工業(公式ホームページ)のものが多いです。
通販サイトでも扱っているので、気になる方は、お取り寄せしてみて下さい。
※ 家庭で作る場合はこの容器や量に合わせて配合をかえるとよい。
※ 小豆並餡(こしあん)は用意が大変なので、専門店や市販の漉し餡を購入してOK!
もし、こだわって作る場合 → 小豆の漉し餡の作り方はこちらの記事をご覧ください↓
作り方
衛生上の問題から、工場にカメラや機器を持ち込めないです。
その為、レシピの画像や動画がないものが多くて、本当にごめんなさい。
でも、プロが本気で解説していきます。絶対に美味しいものができます!
- 使う鍋の重量をはかっておく。
- 寒天を水洗いし、一度、水気を切り、鍋に入れ、新しい水を加えて加熱。
- 完全に溶けたら、鬼ザラ糖を加え、沸騰させ溶かす。
- 餡を加え、できる限りの強火で焦がさないように木杓子で最低限度の回数で静かに混ぜる。
※ 混ぜすぎると寒天のコシが抜けてしまう。
※ 水位より上に水羊羹があまりつかないようにすること。焦げたり、硬くなる。 - あくが出てきたら、木杓子に密着させて取り除く。
- 煮詰めて風袋抜きの上がり目方3200gで練り上げる。
- ボールや容器に流し、自然に人肌くらいまで冷ます。
※ たまに10分間隔くらいで混ぜて、部分的に固まらないようにする(寒い室温のところでは間隔を短くする)。 - ふるいに漉してから羊羹舟や容器に流し込む。
※ 舟や容器は硬く絞った濡れ布巾で拭いて、すこし湿らせておく。あとで綺麗に剝がせるから - 固まったら、冷蔵庫にいれて冷やして、取り出して、カットする。
ここで差が出るよ!ポイント
- ほぼ水と餡の和菓子なので、できるだけ美味しいよい素材を使う。
- 寒天のコシをどれだけなくさないか重要。混ぜすぎないこと。
- 人肌まで冷まさないで舟に流してしまうと、水と餡の層に分離してしまうので人肌まで冷ますこと。
水羊羹が本当に美味しいお店
えがわ(福井県) 水羊羹 1箱 800円
他にもいろいろな種類の羊羹や和菓子があるのでそちらも見逃さず!
シンプルながらもこだわりがつまった、とても味わい深い水羊羹です!
東京にある福井の物産館でも手に入れられるチャンスがあるかもしれないので、
是非、食べてみて下さい。
福井県では一年を通して水羊羹が食べられます。
一般的に水羊羹は夏の和菓子としてとらえられていますが、
黒砂糖の優しい香りと口に含んだ時の上品な甘さは、越前・福井では冬が来るたびに恋しくなるお菓子となっています。
昔から寒さの厳しい福井県では、暖かい部屋の中で気の合う仲間同士や、家族との何気ない語らいこそが楽しみでした。
そうした中でひんやりと冷えた「水羊かん」は、なくてはならない冬のお菓子だそうです。
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