材料がとてもシンプルなので素材の持ち味が全面的に出ます。
特に、水と上新粉は良質なものを使用してください。
数ある他サイトのレシピの中から、選んで頂いて本当にありがとうございます。
このレシピは働いていた店のレシピや、既存のレシピを改良したものです。
すごい時短になったり、効率的ではないとところもあると思いますが、 それでもプロが実践していて、美味しくなる理論や科学を基に手間をかけております。
最新の情報ではないこともあるかもしれませんがご了承ください。
また、理論があっていれば、他サイトさんのレシピでもできますので、そちらでも構いません。 美味しくて、添加物使わず、正しい和菓子を皆さんに召し上がっていただけたら嬉しいです
作り方はほぼ同じですが、気になる方は是非見て下さい。
レシピ 【和菓子屋さんと全く同じレシピです】
材料の比率は変わらないので、自宅でやる場合はこの1/5の配合がちょうどいいです。
〈生地〉
上新粉 1000g
ぬるま湯 800g
〈みたらしのたれ〉
醤油 100g
昆布水 200g
上白糖 160g
葛粉 25g
水 50g
味醂 30g
〈あんだんごの餡〉
粉末寒天 2g
水 150g
小豆並餡 500g
白ザラ糖 40g
作り方 約20本分
- 上新粉をボールにいれ、ぬるま湯(40℃くらい)を数回に分けて加え、耳たぶの硬さ位に
なるまでこねる。
※ 60℃~70でこねるともっと弾力がでる。また、熱を加えられるため、蒸し時間を短縮できる。 - 水を硬く絞った網布巾の張ったセイロに1の生地を一握り位のサイズにちぎって、立てかけてならべていく。
- 強火で圧をかけて30分蒸す。
- 臼にいれて、水を加えながら搗く、生地が滑らかになってきたら、水を張ったボールにいれて生地を冷却する。
- 芯温が人肌位に冷めたら、再び搗く。
※ 熱をもったまま完全に仕上げてしまうと、気化熱により水分が抜けて乾燥し、硬くなるし、
艶もなく、成形もしづらくなるので、ある程度冷ますことは重要。 - お好みに硬さであげる。
- 水切り(植物性固形油脂)を使用し、生地を1個10gに切り、丸めて1本につき4個刺す。
※ 生地を手で餡玉を切るように切るか、細長く伸ばしてへらなどで切る。 - 焼くなり、タレ、餡などをつけて仕上げる。
→ みたらしは火床で焼いてから、タレをつける。
→ 餡は、だんごを偏平に伸ばしてからつける。
※ すぐに仕上げない場合は硬く絞った布巾を被せるなどして、乾かないようにする。
- 長く蒸したほうが弾力が出るが、蒸しすぎるとゴムのような生地になるので注意。
- 蒸さないで搗くと弾力がなくて美味しくない。
〈みたらしのたれ〉
- 葛粉を水で溶いておく。
- 鍋に醤油・上白糖・昆布水を入れて、火にかける。
- 2が沸騰したら、火を少し弱めて、1を加え混ぜる。
※ 少しずつ混ぜながら加えていかないと、葛粉のダマができる。
※ 葛粉は沈殿するので、加える前にかき混ぜておく。 - さらに加熱して、とろみが出てきたら、味醂を加えて火を消す。
※ とろみを出すにはある程度、強火にすること。焦げやすいが木杓子をうまく使って混ぜよう。
※ 味醂は風味づけとテリを出すため。
〈だんご餡〉
- 鍋に粉末寒天を加え、水をいれて火にかける。
- 沸騰し溶けたら、白ザラ糖を加える。
- 餡を小さくわけて加えていく、適当な硬さで練り上げる。
※ 練っている餡を木杓子で落として、鍋をゆすると平らになるくらいの硬さがちょうどよい。
※ 軟らかいので、バットや、容器にいれる。
※ 硬すぎると餡をまんべんなく平らに塗ることが難しくなる。
材料について
みたらしのタレにおいて、とろみをつけるために片栗粉と葛粉の比較。
葛粉 → 高価・冷めてからとろみが失われることはない。水に溶けやすい
が、だまにもなりやすい。
片栗粉 → 安価・冷めるととろみがなくなり、時間の経過ともに水っぽくなる。
粉末寒天は水では完全に溶けない。沸騰して溶けたことを確認する。
溶けてないままで、砂糖を加えると砂糖が溶けなくなる。
今回のように餡に熱を加えて、加工する場合は、ある程度の水の量は必要。
水が多いとより熱が伝わりやすく、糖分を餡粒子に浸透させ、離水を防ぎ、日持ちや
味にも影響するので水分量はいろいろ試して把握する必要がある。
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