厳密に言えば、失敗した時のことを想定しておくことが大事です。
何より、事前準備が大事なのです。
しかし、失敗した時にどうなるか、わからない場合の方が多いですよね。
だから、あえて
自分やお店側、お客様に不利益にならない場合はどんどん失敗したほうが良いです。
失敗は成功のもととよく聞きますが、和菓子や食品調理においては本当に大事なことで、
失敗から学ぶことが他の業種より多く、大事にだと考えます。
「いやいや、そんな失敗のこと考えたってしかたないじゃん」って私も思ってましたが
結論、職場において失敗で対処しなきゃいけない場合が多いからです。
例えば、職場でお菓子を作っている時に、レシピの間違いに気づいてしまった。さあ、どうする?
はじめて失敗した人 | 同じ失敗をしたことがある人 |
気づかれないようにそのまま仕上げる。 | そのまま仕上げると大変なことになるので、他に考える |
どうしようもないので廃棄して一から作り直す。 | ミスを報告し、代用できるレシピの提案や、 材料を調整して作ってみる。 |
どうして失敗したのか考える。 二度としないように対処する。 | 同じミスを繰り返したことを深く反省する。 しかし、計量ミスは誰でも良く起こることだと認識し、 その場合の対応を考えておく。 |
パニックになり、頭が真っ白になる。 どうしようと慌て、時間だけが過ぎる。 | 上記などの対処法をリストアップし、選定する。 |
いうまでもないですが、失敗は生かさないとだめです。
私は失敗が怖くて、学生時代はずっとチャレンジしなかった。
調理学校に通っているときは、先生に怒られるのが嫌で、失敗を恐れ、チャレンジをしてこなかった事
とても後悔しております。
失敗しても、学校なのでお客様に迷惑がかかることもないし、むしろ自分が学費を出しているので、
失敗したからって何だ!これを生かす!っていう心持ちでなければいけなかった。
同じチームでつくっているからメンバーに迷惑がかかると思うかもしれませんが、そんなことありません。つまらないです。
「真面目に普通につくった結果が分からないじゃないか」って思うかもしれませんが
他の人はだいたい先生に教えられた通り、従順にやるので、だいたい普通の結果になります。
他の人を見て「普通に作れば、ああなるんだな」って記録し、自分はできるだけチャレンジしたほうが
明らかによかった。
例 あんこを練る時(なるべく高い火力で餡粒子を結合させてよいあんこを作るのが前提の場合)
失敗したくないから、当たり障りのないような火加減と撹拌で、普通の餡を練りあげる。
これだと、あまり得られるスキルがありません。当時の私です。
絶対に焦がしたくないから超弱火で、無駄に時間をかけて粘りのあるあんこ練りあげた。これもある意味失敗ですが、これは挑戦しなかった失敗です。しかも、焦がすことが失敗だと勘違いしてる
Wパンチです。学費や時間の無駄な浪費です。今すぐやめましょう。
焦がして失敗するかもしれないけど、できるだけ高い火力で、良い塩梅のあんこを練りあげる
たとえ失敗して焦がしても、焦げる火加減が分かり、撹拌ペースの感覚がつかめます。
大事なのは、挑戦することです。
その結果、失敗したっていいではないですか。
失敗ができない時に、失敗しないようにするには事前に失敗しておくことが必要な事なのです。
失敗を恐れ、チャレンジしなかった私の末路
さあ、失敗をしなかった私が、働き出したらどうなったか。
失敗をし、対処法が分からない。あたふたする。何を学んできたのかと、死ぬほど怒られます。
しかも、失敗したものは全て買い取りです。給料からひかれてます。(今はないでしょうが)
そして、自分は何を学んできたんだと後悔するのです。
良い商品を作るには、スキルが必要です。スキルを習得するには努力と失敗、考察力が必要です。
普通のものをつくりたいなら学校へ戻れと言われました。
失敗が許される環境下であれば、
今のうちにたくさんチャレンジして失敗をしてください。
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