色々と応用のできる餡を用いる焼き菓子の基本
配合 約50ヶ分 生地15g 中餡30g
〈生地〉
全卵 180g
上白糖 200g
蜂蜜 20g
水飴 20g
重曹 6g
薄力粉 400g
〈中餡〉
白並餡 1500g
水 450g
水飴 90g
作り方
〈生地の作り方 即ごね法〉
- ボールに卵を割りいれて、ホイッパーでまとわりがなくなるくらい軽くほぐす。
- ふるいがけの上白糖を1に数回に分けて加え、木杓子で泡立てない様ににすり混ぜる。
- 蜂蜜、水飴の順に加える。
- 60℃くらいの湯煎にかけて、上白糖の粒子を完全に溶かす。(45℃位になる)
★上白糖の粒子が残っていると、焼肌が荒れる。指でこすってザラザラしていなければOK - 水溶き(同量~倍量の水)重曹を入れる。
- 生地をゴムベラで裏漉す。
★卵のカラザと卵黄の取り巻きををとる。見た目と食感に影響する。 - 水にボールを浮かべて、人肌より冷ます。
★熱があるとグルテンが形成しやすくなるため - 薄力粉を加えて木杓子でさっくりとこねる。
- 薄力粉を手粉にして生地を15gに種切り、包餡
- 鉄板に3×5で15ヶにならべ、刷毛で粉を払い、水の霧吹きを軽くかける。
★家庭用の場合、鉄板にキッチンペーパーなどを敷いて、オーブンのサイズに合わせて並べる。 - オーブンに入れ、焼成 (約15分)し、饅頭の底の焼き色をみて判断し、仕上げる。
上火180℃ 下火140℃ 家庭用の場合、180℃ 約16分
焼き色の判断基準 → ①目で見て焼き色を確認。
②饅頭の側面を触り、硬さを確認。
③表面と底の焼き色がほぼ同じ状態であることを確認。 → OK
〈中餡〉
- 鍋に白並餡に水(並餡に対し30%)を入れ、火にかけて木杓子で練る。
★木杓子で混ぜる回数が多すぎると、餡がざらつく。
★火加減 火が弱くても混ぜる回数が少ないと餡に対して強火になる。
火が強くても混ぜる回数が多いと餡に対して弱火になる。
火がある程度強く、焦げない程度の混ぜ数で、短時間に全体に熱がはいるように
調整する。 - 十分熱を入れ、木杓子で掬って落とし、餡のつのが立つくらいの硬さになったら、水飴を加える。
★パチパチなると焦げる手前なので注意。焦げると苦みが出る。 - 再び、木杓子で餡のつのが立ち、山になるくらいの硬さになったら、火を止めて練り上げる。
- 木杓子で細かく、容器に取り出し、冷ます。
★容器は木の板など、水分を吸ってくれる素材がよい。 - 冷ましたら、生地ができる前に餡を30gに切り分け、包みやすいように丸めておく。
ポイント と 製菓理論
- 生地の砂糖の粒子を完全に溶かすことは重要。
溶け残りがあると焼成した時に溶けて、穴ボコができてしまうので見栄えが良くない。
高すぎる熱で湯煎し溶かすと生地が乾くのでよくない。 - 砂糖を混ぜるときにホイッパーでやると空気を抱え込み、出来上がりがダレるので木杓子
泡立てないように行う。 - オーブンは蒸し菓子よりも乾燥しやすいので、蒸し焼きにではないんだけど、蒸し焼きの出来栄えを目指す。(とても難しい)
材料の知識
- 卵 1個 標準 60g
全卵 → 殻付きの卵の重量
液卵 → 殻を抜いた卵の重量 - 蜂蜜
花によって風味や香りに違いが出る。濃くを出したり、焼き色をつきやすくなる。
高い保水力がある為、乾燥を防ぐために使う。 - 水飴
高い保水力と、シャリ止め(糖化防止)、そして艶出しにも使われる。
ただし、甘みが強く、多く加わると糖分が増え、生地が柔らかくなるので注意が必要。
焼き色もつきやすくなるが蜂蜜ほどではない。 - 重曹
イスパタよりも焼き色つきやすく、特に横方向に膨らむ。膨張剤の中では、もどりが一番良い
知っておくと便利なこと
蒸し菓子 → 蒸す個数に関係なく、圧がかかるため個数が違っても同じ仕上がりになる。
焼き菓子 → 鉄板にならべる数によりオーブン内での焼き色の付き方が違う。
数が多いと時間がかかり、焼きムラが出やすい。等間隔に並べる。
数が少ないとすぐに焼き色がつき、焦げるので注意。
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